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義務化で拡大する熱中症対策市場!OEM/PB商材で差別化を図る方法とは?

市場最新動向と、小ロット対応で注目されるスティックゼリー・ポーション飲料の開発ポイント

2025/10/09

義務化で拡大する熱中症対策市場!OEM/PB商材で差別化を図る方法とは?

◎ この記事の要点

  • 2025年6月から義務化された職場での熱中症対策と関連商品の需要拡大

  • 熱中症対策市場における従来品との差別化の必要性

  • 携帯性・利便性に優れるスティックゼリーやポーション飲料の注目度

  • 商品開発での形状・塩分ミネラル設計・味の工夫・価格設計・品質管理の重要性

  • 次世代の熱中症対策OEM/PB商品開発におけるサンキョーヒカリのサポート

2025年6月から、企業の熱中症対策が義務化され、関連商品の開発・販売に新たな商機が訪れています。

今後は、スーパーマーケットやドラッグストア、コンビニの店頭でさまざまな商品を比較検討する可能性が高く、従来のペットボトル飲料や塩飴といった定番品に加え、差別化できる新たなアイテムの開発がますます求められるでしょう。

特に、熱中症リスクが高い建設業や製造業、物流業などが求める新しいニーズに応えるためには、まだ広く普及していないタイプの飲料・食品に注目するのがおすすめです。

今回は、熱中症対策市場でこれから展開したいOEM/PB商材の開発ポイントを解説いたします!

熱中症対策義務化とは? 罰則はある?

熱中症対策義務化とは? 罰則はある?

2025年6月1日施行の改正労働安全衛生規則により、職場における熱中症対策が法的に義務付けられました。

近年の熱中症による死亡災害の多発を踏まえ、厚生労働省が原因を検討した結果、ほとんどが「初期症状の放置・対応の遅れ」だったと判明。この結果をもとに法令が見直され、労働者を雇用するすべての職場で、適切な熱中症対策が求められる時代になりました。

対象になるのは「 WBGT28度以上または気温31度以上の環境下で連続1時間以上、または1日4時間を超えて実施が見込まれる作業」です。今後は、熱中症が疑われる社員への速やかな対応はもちろん、熱中症を起こさないための配慮や対策も必要です。

適切な対策ができていない場合、安全衛生教育実地違反となり、6か月以下の懲役、または300万円以下の罰金となる可能性があります。法令を遵守したい企業のために、メーカー側、販売店側で、幅広い熱中症対策商品の検討が進められています。

参考サイト:職場における熱中症対策の強化について(厚生労働省)

熱中症対策商品の市場動向とアイデア

企業が熱中症対策を強化していくなら、労働環境の整備や作業時間の管理、日常的な健康管理と合わせて、熱中症対策アイテムの常備が欠かせません。

現在、市場で広く流通しているものとしては、ネッククーラーなどの「体を冷やすグッズ」や、経口補水液、スポーツドリンク、塩分入りドリンク、ゼリー飲料、塩タブレット、塩飴などの「飲食物」が挙げられます。

しかし、 市場にはすでに幅広い商品が展開されており、新たな開発には差別化が求められます。そのため、別の切り口のアイテムを検討すると、担当者の関心を引くことができます。

例えば、飲料タイプは持ち運びしづらい、塩タブレットや塩飴は口の中にしばらく残る、といった課題も指摘されています。このような点に不便さを感じているターゲットには、 気軽に持ち運べ、必要な時にさっと摂れるスティックゼリータイプ、ポーションタイプの商品が有効です。

コラム
熱中症対策ゼリー・飲料の最新動向
近年、熱中症対策商品の多様化が進んでいます。特に「スティックゼリー」や「ポーション飲料」は、携帯性・利便性の高さから需要が拡大。国内のゼリー飲料市場は2023年に前年比9.9%増の約990億円となりました。OEM開発においても、小ロット対応やスピード試作の体制を持つメーカーが選ばれる傾向が強まっています。

熱中症対策OEM/PB商品開発の重要ポイント5つ

熱中症対策OEM/PB開発の重要ポイント5つ

熱中症対策目的で、新しくOEM/PB商品を開発する場合、覚えておきたいポイントがあります。人気商品を生み出すために、チェックするべき点をみてみましょう。

・消費者ニーズに合わせた形状選択

先ほども触れたとおり、スポーツドリンクは持ち運びにくい、塩飴は仕事中に舐めづらいと考えている消費者もいます。このような消費者ニーズに合わせた形状を選択できると、ヒット商品の誕生につながります。

商品の成分、味などが重視されがちですが、充填容器や容量など細部にまでこだわると、より手に取りやすいアイテムを開発できます。

・塩分濃度とミネラル設計

熱中症対策飲料・食品の塩分濃度は、希釈時や食べるタイミングで0.1~0.2%に設定するのが良いとされています。製造過程で、塩分以外のミネラルを含める作業もできるため、汗の成分で失われやすいカリウムやマグネシウムを配合するなど、より質の高い製品を開発しましょう。

商品を使用する業界やターゲットの年齢などによって、必要な成分が変わります。商品設計に適した配合ができる製造会社とタッグを組んで、新製品を考案してみてください。

・味の工夫と飲みやすさ

熱中症対策向けの飲料・食品開発は、飲みやすさや食べやすさが重要です。暑い時期はとくに、ゼリーや水分を継続して摂取する必要があります。積極的な対策を支援するなら、飽きない味、美味しい製品づくりを意識してください。

熱中症向けのOEM/PB商品の製造は、塩分を含めるケースが多くあります。そのため、しょっぱさが強い場合は、フレーバー等でマスキングするなどの工夫が必要です。

甘さや塩味、その他の原料のバランスを考えながら、美味しく食べ続けられる味を目指しましょう。

・価格に合わせた商品設計

商品を開発する場合、販売価格に応じた設計が必要不可欠です。販売計画を綿密に検討し、製造価格や販売価格を考慮した上で、適切な価格を設定しましょう。自社の希望に対応できる、製造会社選びも重要です。

・品質管理と法規制への対応

ユーザーの口に入る飲料・食品の開発は、品質管理、法規制への対応を徹底しなければなりません。熱中症対策のOEM/PB商品は、長期保管するケースが多いため、常温流通や長期保存できる商品設計が大切です。

ゼリー系の商品を開発する場合は、硬さや離水など、経時変化を確認することも重要です。また、食品表示法をはじめとする成分表示のルールを遵守する必要があります。こうした点については、専門知識を持つ製造開発業者に相談し、品質と法規制の両面で確実な対応を図りましょう。

サンキョーヒカリの熱中症対策商材開発

サンキョーヒカリの熱中症対策商材開発

サンキョーヒカリはこれまで85年もの間、飲料や食品の製造開発に携わってきました。OEM/PB商品開発で悩む企業様に寄り添い、知識や技術を活かした最善の提案、商品をお届けしています。

熱中症対策商品についても、数多くの液体調味料・健康飲料のOEMで培った信頼と実績を活かし、飲みやすい、摂りやすい商品の開発が可能です。

食品開発のプロ集団が、ターゲットやニーズ別に応じた商品、充填容器などの豊富なアイデアで、次世代の熱中症対策飲料・食品開発をサポートいたします。

~ サンキョーヒカリの熱中症対策OEM事例 ~

サンキョーヒカリでは、用途や業界に応じた多様なニーズに合わせ、熱中症対策商品のOEM開発を支援しています。(※情報保護のため、企業名・商品名などは伏せて掲載しています。)

サンキョーヒカリの熱中症対策OEM事例

  • 中央上: 高級スーパー向けポーションカップ入り夏ゼリー。塩分を加えることで熱中症対策効果を持たせ、小分け形態でイベントや外食店でも配布しやすいのが特徴。
  • 左下: 建設現場向けスティックシロップ飲料。ペットボトル水に溶かして飲む仕様により、作業現場でも手軽に塩分・糖分を補給できます。
  • 右下: 凍らせて食べるタイプのゼリー。ゼリー菓子として楽しめるほか、保冷剤代わりにも活用でき、機能性の高さが評価されています。

最後に

熱中症対策義務化を受けて、新しい商品を開発するなら、アイデア出しから製造まで一緒に伴走できる、製造会社が必要です。サンキョーヒカリでは、小ロット対応やスピーディな製造を強みに、貴社のニーズに沿った商品開発をお手伝いします。品質管理と法規制を遵守しながら、現場で選ばれる製品づくりを支援いたします。

まずはご希望やご予算など、お気軽にご相談ください。

◎ この記事のまとめ

  • 熱中症対策義務化により、スティックゼリーやポーション飲料をはじめとする関連商品の市場はさらなる拡大が見込まれる。

  • 従来品との差別化には、形状や味、成分設計などでの工夫が求められる。

  • 製造パートナーと連携し、販売計画から品質管理までの重要ポイントを押さえることで、現場で選ばれる商品を開発できる。

  • サンキョーヒカリは、豊富な実績・小ロット対応などを強みに、OEM/PB開発を支援している。